小説「駐禁」①駐車違反をとられるの巻

画像

すっかりと雪解けも終わり、春のうららかな日差しが街を覆い、この物語の主人公であるもみの初めての子供であるリョウが生まれて一ヶ月もたっていないころ、もみは用事があってもみの妻の実家のマンションの前に車を停めて、妻の実家に向かった。
当然、このころのリョウは完全な乳児である。
もみの妻は外出もままならず、一ヶ月検診のときにようやっと初めての外出ってくらいな感じだった。
そして十数分後、もみが用事を終えて車に帰ってくると、窓ガラスに黄色い紙が貼り付けられている。

「あらら…。」

そう思ったのもやむをえないだろう。
貼られていたのは駐車違反の宣告なのだから。
ちなみにもみが車を停めたところ、つまりもみの妻の実家のマンションの前の道は、交通量も少ない裏通りだった。


画像の左上の黄色いのがこのとき貼られた「放置車両確認標章」である。
かいつまんでいうと、「あなたの車は放置車両であることを確認しました。この車の使用者は北海道公安委員会から放置違反金の納付が命ぜられることがあります。」とか、連絡先とか、違反状況とかが書かれている。

そのマンションの管理人がいたので、もみは駐車禁止の標章を貼られたと話すと、その管理人さんが乗ってきた会社の車も貼られたという。
別に交通の邪魔になっているわけでもないしと、管理人も憤ってた。
住人の生活を守るべきマンション管理のための車両でさえ取り締まるとは、何のための取り締まりなんだかわからなくなるとも言える。


しばらく日が経ってから、もみの自宅に画像の左下の「納付(寄託)書及び領収証書」と右側の「弁明通知書」が北海道警察本部交通部交通指導課駐車対策センターから送られてきた。

「納付(寄託)書及び領収証書」とは違反金15.000円を指定金融機関に納めるよう指示したもの、「弁明通知書」は違反の詳細と、その違反に対する弁明があれば北海道公安委員会に弁明書を提出しなさいみたいなことが表裏にかけて書かれてある。
ちなみに前述の管理人も弁明書を提出済みらしい。


さて、もみはこのまま素直に違反金を支払うのか?
それとも弁明書を提出するのか?
次回に続く。



補足説明として、警察官による駐車禁止の取り締まりは、便宜上5分間その車が静止していないと取り締まることができない。
そのため、チョークでその車のタイヤの接地面と地面を線で結ぶ。
ところが、放置車両確認期間による駐車禁止の取り締まりは、車に誰も乗っていなければ『即座に』駐車禁止をとれる。
これもおかしな話で各地でトラブルが続出しているらしい。
まあ、もしかしたら法律が既に変わっているかもだけど…。




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